2021年度 パラフィンブロックのDNA品質チェック
●サーベイ回答期間:2021年8月6日(金)~2021年9月17日(金)
本オプションサーベイはFFPEブロックから抽出されるDNAの品質確認サーベイとなります。下記の手順に沿って検体のご準備、送付をお願い致します。なお、本サーベイ結果(判定・回答及びアンケート記載内容)について、結果報告書や統計・解析、資料作成などに使用させて頂くことがございます。
その際には、当該施設を識別できない状態として使用いたします。
また、各施設からの検体は本サーベイ解析終了後、一定期間保管をさせて頂き、その後破棄いたします。
1:送付物
- 1) 手順書
- 2) 2.0 mLスクリューキャップマイクロチューブ 1本
- 3) 1.5 mLマイクロチューブ 1本
- 4) チャック付きポリ袋 1枚
- 5) 調査回答用紙
2:サーベイ実施手順
- 1) 確認:上記送付物を確認してください。
- 2) 症例選択:以下の基準に基づき症例(FFPEブロック)の選択を行ってください。
- ① 癌種:肺癌、なければ乳癌、どちらもなければ大腸癌
- ② FFPEブロック作製日時:2018年10月から2019年1月の間に手術され、FFPEブロックが作製された手術材料
- ③ 大きさ:腫瘍部を10 mm×10 mm以上含むもの
注1:FFPEブロック作製後、2年半から3年以内のFFPEブロックを対象とします。薄切後、送付、測定までの期間を考慮し、上記②の日時の中で採取された検体で検討を行いたく、ご協力をお願いいたします。
注2:今回は、FFPEブロックから抽出されるDNAの品質確認のため、マクロダイセクションせず、切片全体での品質確認となります。品質確認には10 ng/ul以上のDNA濃度が必要となります。適切な濃度を満たさなければ、品質の正確な測定ができなくなる可能性がありますので、上記③を参考にFFPEブロックをご選定ください。
注3:当初、未染標本での提出を予定しておりましたが、未染切片をチューブに入れていただく形と変更いたしましたので、ご注意ください。
- 3) 薄切:ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程(日本病理学会)を参照し薄切してください。
- ① FFPEブロックから、厚さ10 µmでロール状に連続切片で4枚薄切します。
- ② 2種類のチューブに、パラフィンロールをそれぞれ2枚ずつ入れます。(チューブには、事前に書かれている番号以外は記載しないでください。)
- ③ チューブの蓋が開かないように、パラフィルム等でとめます。
- ④ 検体を入れた2本のチューブを、チャック付きポリ袋に入れます。
- ⑤ 検体をいれたチューブは室温で保管します。
- 4) 調査回答:調査回答用紙の調査事項の記入をします。
- 5) 返送期限:2021年9月17日(金)
薄切後、1週間以内にJPQAS事務局に送付してください。
- 薄切切片入りチューブ(2本)
- 調査回答用紙(病理番号を記載していないことをご確認ください)
検体と調査回答用紙は、前期サーベイ返信用封筒に同封の上、前期サーベイ標本と一緒にJPQAS事務局に送付してください。
他のサーベイを同時に受講頂く施設は、スケジュールのご調整をお願いいたします。